穂乃香、この空で繋がってるよ…。

大好きな穂乃香へ…

穂乃香の笑顔は、私の宝物だった…。

いつか…
また必ず逢う日まで

その日まで
も少し待っててね…。

2016年06月30日…

去年のこの夜の出来事は、生涯忘れる事が出来ない日になった…。


6月29日と30日は、穂乃香からLINEは届かなかった…
私は、仕事上 重い物を持つことが多く、ぎっくり腰の手前の状況で
整骨院に通っていた。
穂乃香もその事は知っていて、離れていてもメールで心配してくれてる様子だった。


だけど…この2日間はLINEが届かなかった。


穂乃香も、ようやく仕事に慣れてきて
きっと、いろんな事でストレスも溜まっているのだと思い、
私からもメールはしなかった。
次の日は仕事だし、月初という事もあって
忙しくなると疲れも溜まりやすい為 30日の夜は早めに横になった。


深い眠りにつくか否か…
夜中、部屋中に電話の着信音が何度も響き、その音で目が覚めた。


何度も何度も電話がかかってきてたので、
夜中、一人暮らしの女性の家に固定電話は鳴り響くのは
イタズラか間違え電話…かな?

急に怖くなって、ナンバーディスプレイがなかなか覗けなかった。
鳴り止まない着信音は更に続いて…。


もしや…?
実家の母が倒れたのかと思い、思い切ってナンバーディスプレイを
覗いて操作すると知らない番号からたくさんの履歴が表示された…


末尾4ケタが『0110』で、初めて嫌な予感がした。


そうこうしてる間に
今度は、玄関先でインタホーンのチャイムが鳴って
ドアを激しく叩く音が聞こえた。
恐る恐るモニターを見ると、そこには警察官が立っていた。



こんな時間になんで?
どうして…?


それでも、
もしかして、家の近所で殺人事件でも起きたのかと思って
応対する事も恐ろしくなって、そのまま部屋に戻ってしまった。


その時点で、まだ鳴り止まない固定電話に表示された番号を携帯で調べた瞬間、
嫌な胸騒ぎがして、震えた手で受話器を取った感覚を今でもはっきり覚えてる。


すごく怖かった。
警察署からで、声の低い男性が比較的落ち着いた声で
『娘さんが事故に遭いました。今すぐにこちらの病院へ向かって下さい』…と。
状況を尋ねても何も知らせてくれず、ただ現地へ急いで行って下さいと言うばかりで…


病院へ連絡しても、『始発ですぐ向かって下さい』との一点張り。


何が何だかわからないまま、化粧もせずに駅に向かい電車に飛び乗った。
焦る気持ちを抑えながら、心のどこかで『絶対、大丈夫…。』って自分に言い聞かせて
現地へ向かった。


現地へ着いて、タクシーに乗り込んで運転手さんに 
昨日大きい事故があったか尋ねてみたら、知らない…との事だった。
病院へ着き、総合受付で名前を出すと待合室で少し待たされた。


バタバタと看護師さん数名が、診察室を出入りしてる様子が目に入った。


一人の看護師さんが、近寄ってきて
穂乃香がこの病院から警察へ移された事を聞いた。


『えっ、警察…?』
『ここにいないで、警察に移されたって事は…穂乃香は亡くなったって事ですか?』
って、声を震わせて言うと
看護師さんは…静かに頷かれた。


私は、全身の力がなくなり その場に座り込んでしまった。


その後の病院の対応は、事務的なものでした。
タクシー呼ぶので、警察署へ向かって下さいとの事…。
とても衝撃的で、状況がわからず夢でも見ているのかと錯覚するくらいの感覚だった。


ここから、長い長い一日が始まりました。

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