穂乃香、この空で繋がってるよ…。

大好きな穂乃香へ…

穂乃香の笑顔は、私の宝物だった…。

いつか…
また必ず逢う日まで

その日まで
も少し待っててね…。

いま、吐き出したい事…

まず始めに…
私のブログを読んで頂いてる皆さん、
裁判の公判前後に励ましのコメを頂きまして、ありがとうございました。
また返信がなかなかできず、申し訳ありませんでした。
『いま、吐き出したい事』のタイトルで書きあげた記事を
2月9日にブログへ載せようと、その時の気持ちを吐き出した時のものを
記録に取っておこうと思いUPしました。
長いのでスルーされて結構です(^_^;)



~2月9日、その時の気持ち~


今の現状を一人で乗り切るには、ものすごく精神的や体力的にも重荷で
毎日胸が潰されそうになり、ここ暫く家で塞ぎ込む時間が多くなりました。
何もやる気にならない脱力感。
お腹が空いても、インスタントやパンで済ませる事が多くなった。
気晴らしに外に出て気分転換しようとしても、すぐ疲れてしまって
どこにいても深いため息しか出てこない。


この裁判を振り返ってみると…
1月31日の夜、初公判の審理を終えて ホテルの部屋でボーっとしてたら
高校の時の友達から電話がかかってきて、裁判の状況を興味津々で聞いてくる声に
私はすがるものがなくて、いっぱい話してしまった…。
心配してくれるのもその場だけだと思っていても、誰かに話さないと壊れそうになった。
公判が始まる前から、裁判に興味津々だった友達…。
『身近で裁判なんてする人がいないから、行ってみたいんだよね~』なんて、
軽々しく口にする友達にその時は遠回しにやんわりと断った。


いざ、『交通費出せないけど、現地に来て傍聴してみる?』と尋ねると


『やっぱ、いいや~』との答えだった。


真剣に相手を思ってる感じには思えなかった(;_;)



1月31日から始まった穂乃香の事故の裁判。
真実が知りたくて、被害者遺族参加に出たけど…
遺族参加とは、大事な我が子への想いを被告人に対して述べられるもので
唯一、遺族側が自分の胸のうちを発言できる場所だと事前に聞いていた。
時間は、一人10分弱。
その時間も、のちに被告人の弁護側の意図的な策略で、遺族が持てる時間を
短縮されてしまった。
検事側や弁護士の先生に何度も書き直され、思うように穂乃香の事が言えなかった。
もっと、この部分は外して短縮して下さいと言われ…
何の為の遺族参加なのか、意味が分からなかった。


法廷内に参加したのは、穂乃香より1つ先輩の娘を亡くしたご夫婦と私。
私と元旦那の間に弁護士の先生に座ってもらい、配慮してもらった。
裁判員から見たら異例な光景だっただろう…。


元旦那が連れてきた彼女は特別傍聴席に座って、女のボスみたいな態度で
どっしりと構えた感じで座っていた。
穂乃香と直接関わりがないのに何の為にそこに座ってるんだろう…?と心の中で疑問に思った。


公判初日から、元旦那とその彼女に(前に記事にも書いたけど)
不愉快な態度をされた事に気持ちが病んで
私の身内からは、誰からも連絡がなかった事も心に刺さった。
不安な気持ちで裁判が始まり、途中 私に付いてる弁護士も
どうしても外せない用事があるという事で、2月1日は私一人にされた。
以前から、弁護士の先生とうまく連携も取れず不安の連続だった。


あまり詳しく書けない事だけど、審理を進めていく中で
事故当時の警察交通課のずさんな報告書にも耳を疑った。


そして、何とか
1月31日~2月2日までの審理は幾度も時間に押されながらも終わり、
一度家に戻ってきたけど…
精神的にも参ってしまい、疲れが全然取れない状態でストレスも溜まった。
2月4日にはまた現地のホテルへ一人で向かい、2月5日からまた審理が始まった。


2月5日の朝には血尿が出て、15時過ぎの審理が終わるまで胃痛のような?
腹痛のような?ズキズキした痛みを必死で耐えた。


元旦那の彼女も、この週の初めにまた一緒にくっ付いて来て
今度は喪服のような格好で特別傍聴席に座っていたのを目にして、びっくりした。
先週ラフな格好で元旦那と彼女が参加していたが、格好付かないと思ったのか
二週目は元旦那はスーツで来ていた。
2人共、常識がない人なんだなぁ…と心で思いながら、この男と別れて正解だったと
何度も思った。


ストレスもピークに達していて、体調も悪い最中の翌日2月6日には
被告人側から黙秘権をいきなり言い渡され、気持ちが落ちた。
遺族は真実が知りたくて参加しているのに黙秘権て…。


『スピードは出していません。覚えていません…』なんて言われ続け、
こちらから一切質問もできない状態にされ、やり切れない思いだった。
証人を増やし、弁護側の思惑通り審理の日を一日追加されて…
急遽、ホテルの滞在をを延長して2月8日ですべての審理が終わった。


これまで、いろんな証言台に立った方々の話を照合して、被告人が他4人を乗せて50km規制のところ95km~105kmで運転していたと計算式で算出された。
想像つかないけど、映画のシーンでは見た事のある
車のボンネットから1回転し、ひっくり返ったまま1回転して
相当な衝撃だったという事がわかった。
話が進められる中で、亡くなった2人が飛び散ったガラスやガソリンが流れ出す下敷きになっていたのかと思うと涙が止まらなかった。


被告人の母親や、事故当時に助手席に乗っていたS証人も証言台に立った。
被告と仲のいい同期のSさんは、その当時を思い出して
被告は優しくて後輩思いだと、泣く事もなく淡々と話していた。
その姿にも疑問を感じた。
被告人とSさんは、いつも一緒にいて被告が運転する車に何度も
同乗しているのに被告をかばうような発言があって、普段からスピードは出していなかったと証言した。
Sさん自体、スピードを出して事故を起こすほどの技量不足で、今回2人が亡くなった事故の車の所有者でもある。
この子の所有する車を普段から被告人は運転し、スピードを出していた事を
別の証人から聞かされた。


次に後部座席の真ん中に座っていた穂乃香と同期のKさんは、
全く違う主観で物事を証言してくれた。


『先輩だから、逆らうと怖くて普段から断れなかった。
今までも仲間がこの先輩達からイジメを受け、長い間無視をされていたのを知っていたから、自分もそうなるのが怖かった…』と証言してくれた。


ここで、被告人は後輩思いとかじゃなく 自分に付いてくる後輩をただ支配していただけじゃなかったのか…?という気持ちにに変わっていった。


いままで、穂乃香は一切この先輩の愚痴なんて言わなかったから
ずっと、後輩思いの優しい先輩に恵まれていたんだと思っていた。


また事故当時、Sさん先輩と穂乃香の横に乗っていたKさんは
みんなの安否を気遣って名前を叫び続けたらしいが
運転手の被告人だけは『痛いから早くここから出してよ~』と叫んでいたのは、
消防の救急隊の証言から明らかにされた。


自分の事ばかり…。
スピード出したのも、自己中心的な行為…。


でも、この子たちの証言はあくまでも被告人の人柄を表すことだけで
争点はスピード。


被告人は真実を述べるどころか、この先 自分がどうなるのか怖くなって
急遽、黙秘権を使ってきたのか…?


私は、この事故が起きてから被告人が憎いとか、殺してやりたい!といった感情よりも
穂乃香がこの世からいなくなった事の方が大きくて、それ以上の事は全く考えられなかった。


今回、裁判を傍聴していく中で いろいろな事がわかってきて
気持ちが少しずつ変化してきた。


本当の事を語らないで
穂乃香が『先輩、それはないでしょう…』と言ってるような気がした。
そんな穂乃香の気持ちが私の頬を伝わって
穂乃香の悔し涙が出てきたんじゃないか…とも感じた。


まだまだこの世でやりたい事がいっぱいあったのに
穂乃香の気持ちを考えると無念の気持ちでいっぱいになる。


人は、いつ、加害者側に立たされるかわからない。
問われる加害者側の気持ちも、遺族側と同じように辛くて
重い十字架を背負っていく事は充分理解できる。


例え、被告人が事故当時の記憶が戻らないのだとしても
これまで、みんなを乗せて何度もドライブへ行き
周りの人間は被告人がスピード狂だと証言しているのに
今までスピードを出した覚えがないという発言は、あまりにも矛盾している。


もしも…
この被告人と同じように私が加害者側として法廷に立つことがあるとするならば…


罪を償うのに刑務所に入り、その先の事を考えたら 
ものすごく怖いと考えてしまうだろう。
2人の人生を犠牲にしてしまった紛れのない事実。いま自分にできる事を一番に考えて
また被告が後輩思いだったと言うならば…
自分の犯した罪を認めて、毎日亡くなった2人の事を思い、下された刑に従うだろう。


もし、自分の子供が そういう立場になった時…
穂乃香にもそう教えたと思う。
刑を終え、いずれ出所してきた後は全力であなたを守るからと本人に約束する。


今回、この裁判で家族を失った遺族に対して
誠意を持った発言は、一切聞く事が出来なかった。

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