今日、二審の裁判が終わった。

想定外の判決が出て、その瞬間 耳を疑ったよ…。
体の力が抜けて、これまで費やしてきた時間が
なんだったのか 全くわからなくなった。

一瞬で深い闇の中に引き戻された。

裁判の詳しい話は書けないけど…
一審の裁判で、検察側と裁判官側の間で見落としがあった為に
始めからの裁判に差し戻されてしまった。
公判前の審議が長引いた事で、事故から1年半もの時間を待たされ
ようやく今年１月から始まった裁判員裁判…。

今、またここで振り出しに戻されるとは
思ってもみなかった…。

本当に私の人生は
どこまでもツイてないな…
嫌になるよ…。

先日、違う用件で母親から電話がかかってきた時に
裁判前の気持ちを話したら…
『罪を憎んで人を憎まず…』って言葉があるように
こうなったのも運命、仕方ないんだよ…って言われた。

えっ？
ちょっと違うよね…？
穂乃香もういないんだよ…って言うと

あんたの気持ちも わかるけどさぁ…
あんたも、いつまでもメソメソして弱いねえ…
これからは、もっと強く生きていかなきゃ…って
返された。

自分を生んでくれた実の母親だけど…
あんたなんか、おまけで生まれてきたんだから…とか
周りから可愛いなんて言われた事がないんだから
いつもニコニコして笑ってなさい…とか
何かある度に正直にポンポン言われた。
本人は言ったあと、なにも感じていないかも知れないけど
昔から母親の言葉はナイフのよう…。
子供心にいっぱい傷ついてきた。
今も、そんな感覚であることは否めない。
小さい頃から母親に褒められる事は少なくて
母親に何とか褒められたくて
顔色を見ながら過ごした時期もあった。

何気ない言葉のおかげで
私は自分に一切自信が持てないまま成長してきたよ。

今では、母親も年を取って
普通に親子としての接触はあるものの、
長い間、歪んだ気持ちで成長してきたからかな…
やっぱ、心のどこかで母親を恨んでる私はどこか醜いよね…。

人と会話してる時に
『すみません、ごめんなさい…』って
つい、言葉に出ちゃうのも
自分に自信が持てなかったからかな…。

穂乃香の事があってから
もっと母親に寄り添って欲しかった。
兄貴にも…。
昨日の夜だって、連絡一つ くれなかった…。

身内なのに…
期待し過ぎ？かな、私…。

身近にいて『あんたの事を心配してるのよ』って電話くれても
言葉だけの心配ならいらない。
実行してくれるなら　まだ信用できるけど…。
この2年半の間、寄り添ってくれるなんて事は
ほとんどなかった。

穂乃香の事があって、外に出られなくて
人と会う事が一切無理で、暫く引きこもりになった時
あとで返す約束で、母親が当面のお金を用意してくれた時は
とても有り難かった。

でもね…
正直、お金も大事で有り難いけど
一人にされることが一番辛かったな…。

絶望で、この世から消える事も何度も何度も考えた。
でも出来なかった…。

生きてる意味が見い出せなくて、
呼吸するのも苦しくて、頼れる人もいなかったし…
人も信じられなくなってた。

毎日、毎日 穂乃香の前で泣いた。
今も…そう。
正直、10月に起きた追突事故で
そっちの世界に連れて逝って欲しかった。

平成28年の6月30日…
加害者による無謀なスピードの出し過ぎで
2人の尊い命が奪われて
この日、私にとって人生の全てが終わったと感じた日…。

交通事故は終わりがない…。
今だって、むちゃくちゃな あおり運転や飲酒運転で
交通事故は毎日のように起きる。
亡くなった故人の悔しさや無念さは、加害者には想像できないだろう。
てか、そうゆう奴は一度 死んだ方がいい。
自分が痛い思いしないと目が覚めないだろ…。

事故が起きても、すぐに風化されて
周りには『そんな事あったね…』って解決されてしまう。
故人に関わった人でない限り、忘れていくんだろうね…。

今日は、裁判が終わってから　まっすぐ家に帰りたくなくて
しょんぼりしながら、裁判所の近くを歩いてたら
Xmasのイルミネーションが綺麗だったから
遅い時間まで寄り道してきちゃった。

穂乃香が横にいたら…
楽しい気持ちで
一緒にイルミを見る事が出来たのにね…。

今の時期は、Xmasシーズンで どこも彩られて
逆に切ない気持ちになってくる…。

ほのか…

みー、穂乃香の為に
何もしてあげれなくてごめんね…。
頼りないお母さんでごめんね…。

また裁判もやり直しだって…。
今日こそ、ちゃんと穂乃香に報告できると思ったのに…
苦しいよ…穂乃香。
悔しいよ…穂乃香。

みーは、どこまで耐えなきゃいけない？
いつまで嫌な巡り合わせが続くの…？

ツラくて辛くて、もう消えてしまいたい…。